<Event report>木のスプーン製作(10月15日ワークショップ)

第7回「木のスプーン」

10月15日、雨。

 

スプリングバレーブルワリー東京では、フレッシュな国産ホップを使ったビールのイベント「フレッシュホップフェスト2017」の真っ最中。天気はあいにくの雨でしたが、多くのお客様がビールを楽しんでいました。そんなイベントの中、2階の個室で恒例のワークショップを開催。

 

今回は木のスプーンを作ります。

 

みんな同じ形をしたフツーのスプーンを作るんだろうと思っていたのですが、サンプルを見てみると思ったよりも個性が出る印象です。こんな感じ。

 

「KINO つくるキット おやこさじ」で、世界に2つとないスプーンを作ります。「おやこさじ」ですが、今回は時間の関係で小さいスプーンのみ。しかも、あらかじめ少し削ってもらっているものを使用。

いまどきの子どもはわかりませんが、こちらはナイフやカッターで鉛筆を削っていた世代。もう何十年も鉛筆を削ってはいませんが、長い間自転車に乗っていないくてもまたすぐ乗れるようになるのと同じように、こんなスプーンを削り出すくらいはお手の物です。

 

……この時まではそう思っておりました。どんなスプーンができたのかは後ほど。

 

 

さて、スプーンを作り始める前に、まずこの木がどこから来たのかを紹介する動画を鑑賞。4分ほどの動画で、こちらからも見ることができます。

 

木を持ってきて説明してくれた今回の先生、株式会社budoriの有村正一さんと木内彩さん。

 

東京の木を使っているんですね。このキットは杉と檜の2種類があるそうで、今回は檜を使いました。いよいよ、スプーン作りスタートです。

スプーン作りスタート!

 

まずは先生がお手本を。

見事な手さばき。

 

しかし、先生ほどではないですが、自分もこれくらいの作業は問題ありません。こうやってサクサクっと削って、

 

あっ!(削りすぎた!)

 

毎回何かしらの失敗をしているような気がしますが、今回もなかなかの失敗。先生曰く、まだギリギリ大丈夫とのことでしたが、ここから失敗を恐れすぎてガクンとスピードダウンしてしまいました。木目に沿って歯を入れると削りやすい一方、あまり大雑把にやりすぎるとこうなるようです。

 

そんな私を尻目にみなさん順調。

 

ある程度削れてきたら、どんな形に仕上げていくか鉛筆で線を引き、それにそって削っていきます。

 

そうすると、こんな感じに。もう完全にスプーンの形になっていますね。

 

参考までに、この時点での私の作品もお見せしましょう……。

紙ヤスリで仕上げ

 

だいぶ形ができてきたので(私は全然でしたが……)、そろそろ残り時間も少なくなってきたこともあり、ヤスリがけに入ります。目の粗い紙ヤスリでヤスリがけしてから、目の細かい紙ヤスリで仕上げていきます。

 

みなさん真剣。なお、以前のワークショップでも参加者が無口になることはよくありましたが、今回は最も無口な回でした。削っているときもヤスリがけのときも無口。真剣さが伝わってきます。

 

そして無口なワークショップがタイムアップ。みなさんの作品がこちら。

 

そして、完成したスプーンを持って乾杯! この時期しか飲めないフレッシュホップを使った「ホップフェスト2017」で乾いた喉を潤しました。

自作のスプーンでスイーツをいただきます!

 

さて、ヤスリがけしたスプーンに、ミツロウを塗り込みこれで本当に完成です。しかし、今回はビールだけでは終わりません。自分が作ったスプーンを使って特製スイーツをいただくのです。

フレッシュホップフェスト開催中ということもあり、ホップを使用したプリンをいただきました。ホップの苦味がカラメル代わりになり、檜の香りもあってさわやかさが感じられます。

 

私は失敗を恐れてほとんど削ることができず、離乳食用スプーンのようになってしまいましたが、それでも自作のスプーンを使って食べるのは最高です。

 

これで今回のワークショップは終了ですが、おやこさじの大きいほうはお持ち帰り。楽しい宿題を出されたような感じで、少しずつスプーンを削り出していくのもいいかもしれませんね。

 

次回のワークショップは11月19日(日)。「どこでもビールチェア」を作ります。